今日は、まじめな話題をひとつ。
福祉の勉強をしているのですが、
とても重要なことだと思い、記事にします。
安倍政権の「1億総活躍社会」なんて夢物語、というのが
よくわかると思います。それ以前の問題です。
大きく言えば待機児童問題ですが、
待機児童問題の前段階にある、福祉的課題についてです。
以下
中小企業に勤める、OLの「花子さん」は、結婚をしました。
結婚をしてもそのまま勤務を続けましたが、
妊娠をしたら、辞める、というのが慣習であり
退職勧奨にあいました。
約7ヶ月後、花子さんは、子どもを生みます。
育児をしながら、家事をする、そう、専業主婦になりました。
その直後、残念なことに、夫の「太郎さん」が、リストラにあい、そのせいか
うつ病になってしまいました。
夫婦ともに働いていない状況に陥りました。
そこで、花子さんは、
「私がパートでもいいから、働きに出なきゃ。
精神疾患のある夫は、子どもの面倒はみれないし。保育園を探そう。」
と、あわてて、保育園のことを調べました。
どうでしょう。
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花子さんは絶望するのです。
なぜならば、
認可保育園に入るためのエントリーの、大前提として、
「両親ともに既にフルタイム勤務していること」が条件
になっているのです。(基本的には。)
つまり、待機児童問題というのは、子どもの両親ともにすでにフルタイムで
働いていて、その上で起こっている問題です。
待機児童問題のステージに上がることも許されていないのです。
でも、花子さんは、あきらめません。
「認可保育園がだめなら、認証保育園や無認可保育園その他があるんじゃない?」
どうでしょう。
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また花子さんは、絶望するのです。
なぜならば、認可保育園に入れなかった子どもたちが
認証保育園、その他無認可無認証保育園(東京都ならば、ベビーホテル、その他)に流れているため、
空きがないのです。
そこでも順番待ちか、くじ引きです。
そうなると、花子さんの家庭は、
貯金がなければ、生活保護受給しかありません。
では、仮に、無認可、無認証のいわゆるベビーホテルに
入れたとしましょう。
保育料が、いくらくらいか・・・・・・。
平日5日間、1日10時間で、月額8万くらいです。
もっと高いところは、10万円超えます。
花子さんのキャリアでは、なかなかいい転職先が
見つかりません。給与が多くないのです。
生活が厳しくなります。
花子さんを、20代後半として勝手にイメージして、
一般事務職、手取りで20万くらいでしょうか。
手元に残る金額は、12万円でその他をやりくりする訳です。
自己責任ですかね?
保育料が、1ヶ月で8万円。
主婦の1ヶ月のパート代くらいですよね。・・・・・。
この金額で、子どもを預けて、パートしてたら、意味ない(※)。
これって、出産した専業主婦が、社会に復帰しようと思える金額ですか?
女性の社会進出を促進はされていない、と私は思います。
※実は、意味あります。認可保育園に入りたい場合、子どもを預けて働いている実績が加点され評価されます。だから、皆さんパート代が消えてもベビーホテルに預けてるんです。
あと、認証保育園に入る場合には、補助金が出る市町村があるみたいです。