大学院時代に刑事訴訟法の授業で
刑事政策のあり方について議論した。
約10年前の話。
刑務所には一定数の障害者がいて
社会的な問題から更生させるのが難しい、というような
内容を勉強した。
その際参考文献に挙がっていたのが
知らない世界を垣間見るようで
一気に読んだ覚えがある。
未知の世界だった。
裁判の傍聴に行っていた四月に、
久々に本棚から引っ張り出して読んだ。
やはり面白い。
読んだ後、もっと塀の中の現実を知りたいと思い、
こちらも買ってみた。
要介護の老人や障害者についての記述が具体的でこちらも一気に読めた。
こちらは著者のことが中心に描かれていた。
家族に恵まれ、印税で生活できてこの著者は更生しやすいだろうな、というのが感想。
この2冊を読んで思った。
障害者やボーダーの人がなんらかの犯罪に巻き込まれてやむなく刑務所には入ったケースもあるのでは?と。
もしくはその障害や育った環境に起因する犯罪が多いのではないかと
改めて思った。
裁判の傍聴で思ったのは、社会的な弱者が被告人に多かったということ。